『デンジャー・クロース 極限着弾』

 久しぶりの新作公開映画を観に行ってきました。しかも、オーストラリア映画という、記憶の限りでは、初めてではないかと思います。
 たまたま、Twitterか何かで、プロモーション表示されて、何となく気になったので、公式HPなどでも見たところ、タイミング的にも時間取れそうだし、気になるから観に行ってみようと決断した次第です。ただ、オーストラリア映画ということもあってか、上映される劇場が、かなり限られます。千葉県内では、なんと一箇所だけ! 千葉市のT・ジョイ蘇我だけなのです。まあ、多少渋滞があっても、車で1時間見れば大丈夫なので、単独で行くことにしました。

 映画の内容自体は、ベトナム戦争を描いた映画です。ベトナム戦争をテーマにした映画って、久しぶりの気がします。“ロングタン”というところでのオーストラリア軍と南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)軍の戦いを史実に基づいて描いた作品ということです。史実に基づいた作品ということで、ある程度淡々とストーリーは展開していきますし、ハリウッド映画のようなド派手な演出はありません。

 この戦いが、ベトナム戦争でオーストラリア軍が1日で追った戦死者18名と負傷者24名という数字が、最悪の数字であるのにも関わらず、その功績が讃えられることなく50年が経過したとのことです。
 それでも、具体的な数字と亡くなられた方の氏名がきちんと記録として残っているのは、大したものだと思いました。エンドロールでは、出演した俳優とその俳優が演じた兵士の方本人の写真が並べて映し出され、最後には、追悼の意を込めて指名も流れました。

 オーストラリアにとって、ベトナム戦争がどんな意味を持ったのかはよくわかりません。でも、20歳そこそこの多くの若い命が失われたことは確かです。南半球から遠く離れた北半球での戦争。当時の世論はどうだったのだろうとか、気になるところではあります。
 映画の中で、アメリカ空軍に応援を養成する場面があるのですが、アメリカ軍をあまりいいようには表現していませんでした。もう少し有効的な関係なのかとも思っていましたが、そんなもんだったのかな、などとも思いました。

 どうでもいい話としては、主演のトラヴィス・フィメル/ハリー・スミス少佐役が、どうしても、松平健に似ていると思えて、気になって仕方ありませんでした。(笑) 公式HPの写真で見るとそうでもないんですが、作品を見るとそう思えちゃって・・・。

トラヴィス・フィメル/ハリー・スミス少佐役

 オーストラリアという国は、どことなく好きな国で、卒業旅行で、シドニー・メルボルン・ケアンズを巡ってきました。また行ってみたい国です。
 アメリカ以外の映画も、もっと上映されるようになるといいと思うのですが、興行的には難しいんだろうなぁとも思います。

 劇場が限られるので、ちょっと難しいかもしれませんが、見て損のない作品だと思います。
 公式サイトはこちら
http://dangerclose.ayapro.ne.jp/