しばらく小説って読んでないかも知れない。少し前に、『ひこばえ』重松清を読んだくらいか。真保裕一って、大好きな作家なんだけど、最近全くといいほど読んでいませんでした。Kindle本が、殆どないんだよね。極力Kindle本にしようとしていることもあって、余計に遠ざかっているのかも知れない。
この間、家族と一緒に近所のブックオフを覗いた折、たまたま、真保裕一の書籍が目についたので、文庫本と単行本を1冊ずつ購入。数週間、積ん読状態だったのですが、昨日の晩から読み始めました。
『正義をふりかざす君へ』という、ちょっとタイトルも気になった本。まあ、事あるごとにマスコミが騒いで集中砲火になる、SNSの炎上問題もある、先日もそのことが原因で、若い命を絶たれた方のニュースもあった。
読み始めて、少ししたところに、こんな一節があった。
新聞やテレビは、隠されていた罪を世に知らしめるとともに、人々の抱く怒りの鉄槌を、世間に成り代わって振り下ろす役目を、いつしか担うようになっていた。加害者に同情的な記事を書けば、名もなき市民から多くの苦情が寄せられたものだ。
正義をふりかざす君へ 真保裕一 より
マスコミがなんかおかしいな?と、最初に思ったのは、大学生の時、中島みゆきのこの歌を聴いたときだ。
いまやニュースはショウ・タイム
ショウ・タイム 中島みゆき
いまや総理はスーパースター
カメラ回ればショウ・タイム
通行人も新人スター
Watch & enjoy チャンネル切れば別世界
中島みゆきの楽曲は、1985年発売のアルバムに収録されているので、やはり、バブル期辺りから何かが違ってきたのかな?と思う。まあ、テレビの深夜番組も、視聴率こそあったかも知れないが、内容的にはどうなんだろう?と言うものばかりだった気がする。
話が逸れてしまったが、やはり、読み始めると真保裕一の本は面白い。引き込まれていく。まだ、ちょっとしか読んでいないので、読み終わったらまた感想でも書こうと思う。ちょっと、気に止まった一節から、色々と頭を錯綜することがあって、とりとめもないことを書きました。