満島ひかりさんの歌う『ファイト!』

昨日のFNS歌謡祭で、中島みゆきの曲が何曲か歌われたみたい。たまたま、カミさんが観ていたので、満島ひかりさんの『ファイト!』は視聴できました。他には、池田エライザさんが、『時代』を歌ったようです。お二人ともなかなかの歌唱力・表現力があってよかったと思います。満島ひかりさんの方は、番組終了後、ツイッターでトレンド入りもしていたくらい反響があったようです。個人的には、歌い終わった時点で、笑顔を見せなければ、もっと良かったのにと思いました。(そういう歌ではないと思うので)

ツイッター見てて思ったのですが、満島さんの歌を聴いてみゆきのオリジナルを聴いたことがないという人が、結構いるんですね。カバー曲を聴いていいと思ったら、オリジナルを聴いてみようとは思わないのかなぁ? 私は、まずほとんど聴くようにしているので・・・。あと最大限に気になったのは、アレンジの問題というか、歌詞の一部分を故意に省略していたこと。アレンジの問題なので、満島さんがどうのということではないので、念の為。

サビの部分
ファイト!闘う君の唄を闘わない奴らが笑うだろうファイト!冷たい水の中をふるえながらのぼっていけの手前の一節が、ゴッソリ抜かされていました。

前半
私 本当は目撃したんです 昨日電車の駅 階段でころがり落ちた子供と つきとばした女の薄笑い私 驚いてしまって 助けもせず叫びもしなかったただ恐くて逃げました 私の敵は 私 です
後半
あたし男だったらよかったわ 力づくで男の思うままにならずにすんだかもしれないだけ あたし男に生まれればよかったわ

この曲で、この歌詞の部分を抜くか?というところなんですけど、時間の都合でどうしても、ならばまだマシなんですけど。昨今の男女差別の問題とか、変に気を回して省略した(させた)のならば、ちょっと違うだろうと、思ったり、勘ぐったりしてしまいました。それにしても、1983年でこの歌詞だもんな。改めて、凄いなぁと考えさせられました。まあ、私が人生で初めて買ったアルバム (LP) なので、思い出深いことも手伝っていますけど。

久しぶりに、真保裕一を読み始めました

 しばらく小説って読んでないかも知れない。少し前に、『ひこばえ』重松清を読んだくらいか。真保裕一って、大好きな作家なんだけど、最近全くといいほど読んでいませんでした。Kindle本が、殆どないんだよね。極力Kindle本にしようとしていることもあって、余計に遠ざかっているのかも知れない。

 この間、家族と一緒に近所のブックオフを覗いた折、たまたま、真保裕一の書籍が目についたので、文庫本と単行本を1冊ずつ購入。数週間、積ん読状態だったのですが、昨日の晩から読み始めました。

 『正義をふりかざす君へ』という、ちょっとタイトルも気になった本。まあ、事あるごとにマスコミが騒いで集中砲火になる、SNSの炎上問題もある、先日もそのことが原因で、若い命を絶たれた方のニュースもあった。

 読み始めて、少ししたところに、こんな一節があった。

新聞やテレビは、隠されていた罪を世に知らしめるとともに、人々の抱く怒りの鉄槌を、世間に成り代わって振り下ろす役目を、いつしか担うようになっていた。加害者に同情的な記事を書けば、名もなき市民から多くの苦情が寄せられたものだ。

正義をふりかざす君へ 真保裕一 より

 マスコミがなんかおかしいな?と、最初に思ったのは、大学生の時、中島みゆきのこの歌を聴いたときだ。

いまやニュースはショウ・タイム
いまや総理はスーパースター
カメラ回ればショウ・タイム
通行人も新人スター
Watch & enjoy チャンネル切れば別世界

ショウ・タイム 中島みゆき

 中島みゆきの楽曲は、1985年発売のアルバムに収録されているので、やはり、バブル期辺りから何かが違ってきたのかな?と思う。まあ、テレビの深夜番組も、視聴率こそあったかも知れないが、内容的にはどうなんだろう?と言うものばかりだった気がする。

 話が逸れてしまったが、やはり、読み始めると真保裕一の本は面白い。引き込まれていく。まだ、ちょっとしか読んでいないので、読み終わったらまた感想でも書こうと思う。ちょっと、気に止まった一節から、色々と頭を錯綜することがあって、とりとめもないことを書きました。